新品種の酒米で醸造 山名酒造 山田錦と韓国米を掛け合わせ 海外向けの純米吟醸

 日本酒の海外販売をねらい、県が開発した酒造好適米「Hyogo Sake 85(エイティーファイブ)」を使用し、山名酒造(市島町上田、山名純吾社長)が純米吟醸酒「Hyogo Sake No.85」を製造した。香り高い一品に仕上げており、このほど国内での先行販売を始めた。山名社長は「とってつけたような香りではなく、自然でまろやかな香りが口の中で広がる」と話している。

 県は3年前から、県北部での栽培に適した酒米の研究を開始。酒米の最高峰と称される「山田錦」と、韓国・水原で栽培されている米とを掛け合わせた新品種の開発を進めた。韓国北部で栽培される水原の米は、寒さや病虫害に強く、収量が多い特長がある。県はこの“ハイブリッド米”を使い、昨年、広島県で試験醸造し、上々の仕上がりだった。

 これを受け、同酒造は昨年、同酒米の栽培を同町中竹田の農家に依頼。60㌃のほ場でつくり、60%の精米歩合で酒を仕込んだ。山名社長によると、同酒米は茎の最上位に出る葉「止葉」に隠れるように出穂するため、スズメなどの外敵にねらわれにくいという。「85」は品種の系統番号。

 「香住鶴」(美方郡)と「此の友酒造」(朝来市)も同酒米を使って新商品を製造した。県は今後、香港の情報発信店舗に出品し、海外にPRする。山名社長は「新商品なので、まずは身近な地元の人に飲んでもらいたい」と話している。

 720㍉㍑1728円、1800㍉㍑3456円(いずれも税込み)。山名酒造のほか、酒販店などで販売している。同酒造(0795・85・0015)。

 

 

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(写真)県が開発した酒造好適米を使い、山名酒造が製造した純米吟醸酒「Hyogo Sake No.85」=市島町上田で

記事提供:丹波新聞