若手女性農業グループ「丹歩々組」の歩み ~丹波で女性が楽しく農業を続けるために~

丹波の豊かな農業を支える、農家の方々。その中でも近年注目されているのが、若手女性農業者の活躍です。平成26年には若手女性農業者のグループ「丹歩々組(たんぽぽぐみ)」が発足。日々の農作業のかたわら定期的に集まり、丹波で農業をする人のきっかけ作りや仲間作りに尽力されています。

 

今回は、丹歩々組グループリーダーの小村香織さんにお話を伺いました。

 

 

 

Q.丹歩々組は、どのようにして始まったのですか?

小村香織さん(以下 小村):兵庫県女性農業士(※)の方が5名丹波市にいらっしゃって、後継者をさがす目的で、実際に農業をしている女性に声をかけてくださいました。はじめはランチ会でお互いの農業の話や悩みを相談する、お喋り会のような形でしたが、「みんなで何かできたら」という話が出てきて。兵庫県女性農業士でもある、「農家民宿おかだ」の岡田かよ子さんに指導してもらいながら始まりました。

 

※兵庫県女性農業士…優れた農家生活を実践しつつ、農業の振興と農村青年の育成に指導的役割を果たしている女性リーダーを、兵庫県が「兵庫県女性農業士」として認定。

丹歩々組 定例会の様子

丹歩々組 定例会の様子

Q.「丹歩々組」という名前は、その時に付けられたのですか。

小村:はい。私たちが農業している丹波市のスローガン「丹(まごころ)の里」と、タンポポの花言葉の「真心の愛」、「歩」という漢字を使ったのは、がむしゃらに「活動するぞ!」というわけではなく、自分たちの生活を基本において、でも確実に前には進んでいきたいという想いをこめています。名前を付けることで、活動への意気込みや連帯感も高まったように思います。

 

Q.今、どのようなメンバーで活動していますか?

小村:パン工房ひとたね(氷上町)の山本香奈子さん、

   丹波みやざきふぁーむ(市島町)の宮崎早織さん、

   芦田ポートリー(養鶏・氷上町)の関美絵子さん、

   農家民宿おかださんの娘さんで農園sweetsANNAをされている岡田美穂さん、

   山南町で人が土を触る活動を大切にしたいと考えている南野英子さん、

   ことのはファーム(春日町)の善積祐巳子さんの7人で活動しています。

小村さんの農場「KOM’S FARM」にて

小村さんの農場「KOM’S FARM」にて

 

Q.小村さん自身も、移住されてきたのですね。

小村:はい。神戸から丹波に来て4年目になります。それまでは全く農業に関わっていなかったのですが、食品偽装問題が発覚したことをきっかけに「きちんとした食べ物を私たちも、私たちの周りの人にも食べてもらいたいね」と、農業を志すようになりました。神戸で畑を借りて家庭菜園を始め、4年目くらいから、本格的に農業を始めようかということで移住先を探し始めました。移住先として丹波を選んだ一番の理由はやっぱり、ブランド力。現在は春日町の中山で農業をしています。

小村さんの農場から見える、春日町の三尾山。この山が気に入ったのも、ここで農業をしたいと思った理由の一つ

小村さんの農場から見える、春日町の三尾山。この山が気に入ったのも、ここで農業をしたいと思った理由の一つ

Q.実際に移住・就農されて、驚かれたことはありますか。

小村:まず家庭菜園と、農業を仕事としてやっていくので大きく違うのは、田畑の規模です。神戸にいたときは、10m位の畝を8本くらい。それでもたくさんやっているつもりだったのですが、今の圃場では100mくらいあって、要領よく動かないと無駄な動きが増えてしまいます。無駄な動きを減らしていく大切さやそのコツ、野菜の栽培法などは、丹波に数多くいる有機農家の先輩方に教えてもらいました。丹歩々組では農家民宿おかだの岡田さんに分からないところの相談に乗ってもらえますし、農場がある春日町中山の地域の方にもよくしていただいています。最初は農地がなかなか見つからなかったのですが、毎日農作業しているのを何となく見守ってくれていて、条件の良い農地を紹介して頂いたり、倉庫を売って下さるところも見つかって。相談したり、教えて下さったり、気にかけてくださる人に恵まれているなと感じています。

小村さんの農場。農薬や化学肥料を使わず、小量多品目を栽培

小村さんの農場。農薬や化学肥料を使わず、小量多品目を栽培

Q.新規就農する人にとって、教えてくれる「人」の存在は大きいですね。

小村:はい。これからは丹歩々組も、新しく農業を始める人のためのきっかけのような場になっていきたいです。今年、丹歩々組は販売をテーマに活動しています。その一環としてメンバーの作った野菜や加工品を集めてマルシェに出しています。新しく農業を始めた人には売り先がなかなか見つからないという問題があるので、直接マルシェで経験を積むことで売り方が分かってきます。POPの作り方とか、PRの仕方とか、メンバーにそれぞれスキルがあるのでシェアしながら学び合えます。新しく農業を始めたいなと思った女性が、「丹歩々組に入っていれば、売り方も分かるし売りに行ける」と思ってもらえるように、例えば20年後も女性が農業を楽しく続けられるような環境づくりも丹歩々組の目標です。

 

☆丹歩々組は、「丹波市農村女性組織連絡会」のブースで「秋の味覚フェア」に出店予定です。

 

炊き込みご飯や鶏つみれ汁など、丹波の農作物を使った伝統の味をご提供。ぜひ味わっていただくとともに、丹歩々組メンバーと直接お話しできるチャンスでもあるので、丹波での農業に興味のある方は是非お立ち寄りください。

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「丹歩々組」へのお問い合わせ

tanpopogumi.tamba●gmail.com (●を@に変更の上ご連絡ください)

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