過去22年で積雪最多 市消防本部で51センチ 遠阪峠76センチ 交通乱れ生活に影響

重機の助けも借り雪かきをする住民たち=氷上町市辺で

重機の助けも借り雪かきをする住民たち=氷上町市辺で


 14日から16日にかけ、丹波地域は大雪に見舞われ、青垣町遠阪の遠阪峠で積雪が一時76㌢に達したほか、篠山市藤坂でも53㌢を観測した。丹波市消防本部(柏原町母坪)では51㌢を観測。氷上郡広域消防本部が発足した1980年以降、1995年12月の60㌢に次いで、2番目の積雪だった。スリップし、動けなくなった車の立ち往生が頻発し、JR福知山線も運転見合わせや列車遅れが続いた。道路も国道で一時通行止めになるなど、市民生活に大きな影響が出た。
 丹波、篠山両市の小中学校、高校は16日を臨時休校(一部は17日も)した。臨時休業する事業所もあった。
 丹波市では16日、春日町朝日の国道175号が倒木のため片側一車線通行になったほか、奥野々トンネル近くで大型車が道をふさぐなどした。
 青垣町遠阪の国道427号と同429号榎峠(福知山市との境)で一時通行止めになった。
 JR福知山線(篠山口―福知山間)は15、16日、100本以上で運休、到着遅れが発生した。
 丹波市の農業共済担当によると、ビニールハウスの倒壊が13戸、26棟あった。春日が5戸15棟、市島も5戸7棟と山東地域で被害が目立った。
 このほか、住宅や倉庫の屋根の一部が壊れるなどの被害が出た。有害鳥獣防護柵も破損した。
 丹波市議会は豪雪の影響で19日まで会期を延長した。
 丹波地域で唯一豪雪地帯に指定されている青垣で最も積雪量が多かった遠阪峠は14日午前7時からの24時間で50㌢積もるなど、激しく降った。
 県管轄道路(国道と県道)は県と契約している4社が除雪にあたり、市道は、市が豪雪地帯の青垣のみに設けている除雪隊(5社)を倍増させたものの、雪の量に除雪が追い付かなかった。市は市建設業協会に除雪の協力を要請したほか、個人や団体がボランティアで所有する機材を出した。

自宅屋根に積もった雪を棒をつけ長くしたジョウレンで落とす男性=青垣町明号で

小型除雪機や雪かきスコップを手に人海戦術で除雪をする住民たち=青垣町西山で


 青垣町神楽地区の西山自治会では16日、10人以上が力を合わせ人海戦術で市道を除雪。国道までの市道の雪がひどく、出勤困難な男性たちは会社を休んで雪かき。集落内のメーン道路や一人暮らしの高齢者宅の玄関から市道までにたまった雪を除雪し、助け合った。過去に積雪1㍍越えの豪雪を何度か経験している男性(77)は「こんなに降ったのは久しぶり。協力してやるしかない」と話していた。
 西山自治会の上流の明号集落のある家では、雪の重みでひさしが波打ったため、ジョウレンに棒をくくりつけて3㍍ほどにし、屋根の雪を落としていた。この家に住む60歳代女性は、「裏庭に70㌢ほど積もっていた。雪の重みで家が壊れないか心配」と雪にうんざりしていた。
 1995年12月26日の豪雪では市島町戸平で1㍍を観測。青垣85㌢、氷上75㌢、春日80㌢、山南38㌢(午前9時時点)。

 

記事提供:丹波新聞