里山整備の先進地視察 豪雨で被災の 市島・下鴨阪 〝山裾の住まい方〟学ぶ

(写真)池之脇町の住民が整備した里山。グラウンドゴルフ場や太陽光発電も設置した=滋賀県東近江市で

(写真)池之脇町の住民が整備した里山。グラウンドゴルフ場や太陽光発電も設置した=滋賀県東近江市で

 一昨年の豪雨災害で被災した市島町下鴨阪自治会(余田善彦会長)がこのほど、里山整備に力を入れている滋賀県東近江市池之脇町を視察した。山裾の住まい方や今後の土地利用計画の参考にするとともに、数十年先を見越した集落の在り方を検討する機会にした。
 現地では、里山整備を中心となって行った寺田與司和さんから話を聞いた。同集落は近年、農作物の獣害被害に悩まされていたことから、山裾に防護柵を設けるとともに、種々の補助を受けながら集落ぐるみでの里山整備を実施。山裾の木を伐採・間伐して公共残土を運び込み、山裾と宅地の間にバッファゾーン(余裕域)を設け、ヒツジを放牧して獣害対策とするとともに、除草も任せている。
 里山には小屋も設け、住民の憩いの場としても展開。グラウンドゴルフコースもつくったほか、太陽光発電も設置した。
 里山整備の苦労や工夫した点も聞いた。山の所有者が複数あったが、山を「集落の共有財産」ととらえ、住民が整備作業にも積極的に参加しているという。
 余田会長は「バッファゾーンにより、災害に強い集落にもつなげられる。村をみんなで住みよくしていこうという意識が素晴らしい。自分たちで集落内を点検し、自治会として共通認識が持てるよう、村づくりを進めたい」と話した。
 視察は丹波市の復興プラン事業の一つ。同自治会と市島町谷上自治会は、NPO法人地域再生研究センターの井原友建さんを講師に、昨年11月から住民参加型のワークショップ形式で“持続する集落”を検討中。今年度末までに計画書を作り、地域における住まい方の“約束事”を決め、後世に受け継いでいく。


(写真)里山にヒツジを放牧し、獣害や除草への対策としている

(写真)里山にヒツジを放牧し、獣害や除草への対策としている

記事提供:丹波新聞