最高級品種「丹波黒ごま」の魅力とは ~子ども達が農体験~

8月28日、丹波市氷上町母坪にて「丹波黒ごま収穫体験」を兼ねた生産者・消費者の交流会が開かれました。

今回イベントで来丹されたのは、食の安心・安全を守り、国産の有機農業の推進、生物多様性の保全など、自然と共存する暮らしの実現を目指して活動している「コープ自然派兵庫」の組合員さんとその家族さんたち約三十名。

買い支えることや畑に足を運ぶことで生産者を応援しつながりを深めていらっしゃいます。

この日来られていた組合員さんたちはそれぞれ、神戸市、姫路市、三木市等にお住まいで、普段は農作業などに触れることは少ないとのこと。お子さんたちにとっても、新鮮な体験ができる日となりました。

 

作業は、収穫をスムーズにするための葉取りから、刈り取り、運び出し、束結い(束ねてロープで結ぶこと)、株切(茎を切り落としてそろえる)、そして自然乾燥するために農業倉庫に掛けるところまで、市外の親子の方が体験。畑では、子どもたちの積極的に参加する姿が見られました。

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(葉取りの作業を行う親子の様子)

 

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(刈り取り作業に励む子ども達)

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(「丹波黒ごま生産組合」の黒ごまは兵庫県認証食品に認証され、

今年からのぼりが立っています)

 

今回お世話になった黒ごまの栽培者、徳田八洲男さんは、生産者組織「丹波黒ごま生産組合」の副組合長として活躍されています。この「丹波黒ごま生産組合」は、既存の丹波の黒ごま振興会を発展的に改組して、3年前に新たに生産組合として設立され、今年は市内で約50名の組合員が6.5ヘクタール栽培されています。

平成27年産の黒ごま出荷量は2.6トンでした。生産された黒ごまは、大阪のごまの老舗「株式会社 和田萬商店」との契約栽培として、全量出荷されています。

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(今回体験をした圃場の管理者、徳田八洲男さん)

 

農作業体験で体を動かした後は、「コープ自然派兵庫」のみなさんたちによる手づくりのお昼ご飯を頂きました。ばら寿司には金ごま、白和えには白ごま、デザートの白玉にかけられた黒ごまペーストの葛餡とごまづくしの昼食。食材はすべてコープ自然派の取り扱い商品(ごまは取引先の株式会社和田萬提供)。もちろん「黒ごま」は、「丹波黒ごま生産組合」で栽培されたものです。

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(ごまづくしの昼食は、「コープ自然派兵庫」みなさんたちの手作りです)

さて、一般的に外国産のごまよりも国産のごまの方が高値で販売されていますが、その中でも丹波市産の黒ごまは最高級の黒ごまとして取引されているのだそうです。なぜ、丹波の黒ごまは「最高級品種」とされているのでしょう。

「丹波黒ごま生産組合」の組合長、芦田美智則さんから最高級のごま栽培についてお話をいただきました。畑は「土づくりから栽培管理の方法まで、 栽培暦を作成して統一した栽培管理を徹底されています。まず発酵牛糞たい肥を散布し、そのあと発酵鶏糞、有機石灰(カキガラを粉砕したもの)を散布します。肥料は、この3種類の有機肥料のみです。農薬はもちろん、化学肥料も不使用でごまを栽培しています。ですからもちろん、草取りなども大変ですし、害虫に困ることもあります。スズメガなどがついたときは手でとりますが、特に、根切り虫が来たときは、順調に育っていたかと思ったら次の日には倒れているので、がっかりしてしまうこともあります。でも、育てたごまを、和田萬さんも消費者の方も評価してくださるので、これからもっと収量を増やしていきたいと考えています」

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(お話しいただきました「丹波黒ごま生産組合」の芦田美智則さん)

 

 また、老舗「株式会社 和田萬商店」の松岡義仁さんは、丹波の黒ごまを「驚くような、すごいごま」と語っています。『こんなもんでどうや!』初めて黒ごまを見せられた時、『これはすごいですよ!』と大きい声を出したのを今でも覚えています。会社に持って帰って職人さんたちにも見せたところ、みんなとても驚いていました。何がそんなにすごいのかというと、まず粒の大きさ。それから、黒ごまの黒い色の深さ。丹波で黒ごまを栽培してもらうことになった時に、青光りする『ビロードごま』とよばれる種をお分けしたのですが、さらに青光りする黒の深さに驚きました。この素晴らしいごまをもっともっと世の中に広げていただきたい。昨年は2.6トン出荷していただきましたが、まず10トンを目標に出荷量を増やしてくださいとお願いしています」

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(お話しいただきました「株式会社 和田萬」の松岡義仁課長さん)

 

 農家さんたちの並々ならぬ手間ひま、そして丹波の昼夜の寒暖差などの気候が、色や形だけでなく食味の濃厚な最高品種を生み出しています。価格だけでものを選ぶのではなく、本当の安心と良質さを口にする喜びと信頼が、丹波の黒ごま農家さんたちを支えることにもつながります。一粒一粒は小さな黒ごま。その黒ごまを通して、生産者も消費者も「食」の大切さを見つめる機会となりました。