無農薬栽培丹波市産黒ごま「ゴマムシ取り」を子どもたちが体験!

2018年7月31日、丹波市青垣町の黒ごま圃場にて「コープ自然派兵庫」の組合員の方と、農業体験を兼ねた生産者・消費者の交流会が開かれました。

「コープ自然派兵庫」は、国産の有機農業の推進を始めとした食の安心安全を守る活動を行っています。組合員の方は食や暮らしの安全を支える生産者を「買い支える」ことで応援し、またイベント等を通して生産者とも積極的に関わっています。 「丹波黒ごま生産組合」による丹波市産の黒ごまは、大阪府にあるごまの老舗、「株式会社和田萬商店」との契約栽培として全量出荷されています。また株式会社和田萬商店を通じて丹波黒ごまの商品がコープ自然派兵庫の組合員さんにも届けられています。

黒ごまの畑にはとても目を引く黄色を基調とした幟、また「丹波の黒ごま 無化学肥料 無農薬 栽培中」と書かれた看板が立てられ、

農業者自身のモチベーションを高めるとともに、丹波市民をはじめ、来丹者にも貴重な国産黒ごまの栽培地であることやごまがどのように栽培されているのかなどをより多くの人に知ってもらえたらと考えられています。  

西芦田の黒ごま畑の近くには丹波少年自然の家があり、阪神間から自然学校で多くの小学5年生が来丹し、黒ごま畑の傍を歩きながら幟を見て「これが黒ごま?」と驚く光景も見られます。食べたことはあっても、栽培されている黒ごまを見るのは初めてという子供達がほとんどだそうです。

(生育も揃ったいいごま畑だと株式会社和田萬商店専務も絶賛) 

看板にも書かれているとおり、栽培は完全に無化学肥料・無農薬にて行われています。

使用する堆肥は発酵牛糞、発酵鶏糞とカキ殻の有機石灰の3種類の肥料に限定し、毎年度開催する栽培講習会に必ず参加することが組合員としての義務とされるなど、厳しい管理を行い、丹波市産黒ごまの品質をより高めるための研鑽が日々行われています。

(「丹波黒ごま生産組合」の活動について話す 芦田美智則さん)

交流会に講師として参加された、株式会社和田萬商店専務取締役の和田武大さんは、 「丹波市産の黒ごまは、香り高さ、味のコク、色の深さでみても日本でダントツの品質です。また丹波市は黒ごま収量としても日本でベスト3(昨年は4.5t)に入る大産地です。日本のごまにおける食料自給率は0.01%と言われていますが、日本の食文化に欠かせないごまを作り続けるお手伝いをし続けたい」と、 高品質の丹波市産黒ごまについて想いを語りました。 年々収量が増え、今年度の収量は5tを目標にしていますが、丹波市産黒ごまは需要が高く、まだ需要に答える出荷量には至っていないということでした。

(株式会社和田萬商店 専務取締役 和田武大さん)

今回イベント内で農業体験の現場となったのは、5月25に播種された「丹波黒ごま生産組合」組合長芦田美智則さんの圃場です。先述の通り無農薬での栽培には課題も多く、特に虫の害では、ごまの生育初期に黒ごまの茎を切ってしまう、通称「根切り虫」の害に悩まされる生産者も多く、被害個所に再度播種をしたり移植を行うなど、一株でも多く栽培するために努力されています。芦田さんの畑でも根切り虫の被害があるそうですが農薬は使用できないので、根切り虫の生態を研究し、耕種的防除(栽培予定地を秋から数回耕起して雑草が生えないようにして産卵を防いだり、幼虫になっても耕起で越冬を減らす方法)により被害を減らす対策を研究中だそうです。

(黒ごまの花)

またもう一つ虫の害として知られるのが通称「ゴマムシ」こと「スズメガの幼虫(芋虫)」です。 (黒ごまの花) 黒ごまは7月下旬頃一斉に薄紫の花をつけます。それと時期を同じくしてスズメガの幼虫が発生し、ごまの葉っぱ(特に新芽)を食べてしまうのです。新芽が食べられてしまうと黒ごまの生長が阻害されてしまいます。無農薬栽培のため、これらの幼虫は生産者さん自ら一つ一つ手で捕獲されています。

(黒ごまの新芽や葉を食べるスズメガの幼虫:8センチの大きさ)

今回の農業体験の内容はまさしくこのスズメガの幼虫を手で捕獲すること。毒のない虫ですが、まるまると太った芋虫を手で取るという作業に、子どもたちや参加者さんがひるんでしまう場面も見られましたが、実際に畑の中に入り、子どもたちから大人まで一つ一つ手で取るという作業を行い、今回の農業体験では全員合わせて43匹のゴマムシを捕獲することができました。

「無農薬」「無化学肥料」と一口に言っても、除草や防虫には生産者さんの工夫や努力が施され、手間を掛けて安心安全な黒ごまが作られているのだと実感する体験となったのではないでしょうか。

今年(2018年)は7月上旬の豪雨で冠水し湿害を受けたごま畑も多くあり、また、猛暑で生育が遅れるなど、ごまの栽培については厳しいことも多くありますが、「丹波黒ごま生産組合」では8月上旬には丹波市内の黒ごま栽培ほ場全箇所を一つ一つ見回りを行い、生産者のサポートとさらなる品質へのこだわり、情報発信にも尽力されます。  

 

丹波市産の黒ごまにつきましては、

昨年(2017年)10月には、世界的パティシエ・ショコラティエである辻口博啓氏のショコラトリー『ル ショコラ ドゥ アッシュ』から出品された丹波黒ごまなどを素材としたチョコレートが、ロンドンで開催されたチョコレートの世界大会「インターナショナルチョコレートアワード2017 」のホワイトチョコレートバー部門で金賞を受賞しました。                  

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