黒ごま収穫に機械を 生産組合が 実証実験 手作業の10倍速く  

「丹波黒ごま生産組合」と丹波農業改良普及センターが連携し20日、氷上町上新庄のほ場で、収穫作業を機械化する実証実験を行った。実験場となったほ場の場合、手作業と比べて作業時間は10分の1と推定。機械の本格導入には費用がかかるが、増産とさらなるブランド化への取り組みに生かしたい考え。
 機械はクボタ社製の水稲用刈り取り結束機(バインダー)。タイヤの幅を広げるなどの改良が施してあり、刈り取りと結束を同時に行える。
 参加した約30人の組合員らは、芦田美智則組合長が機械を使って刈り取る様子を見学し、実際に使用してみる人もいた。
 今回のほ場の場合、通常、草刈り機を使った刈り取りと結束を3人で行っても2日はかかるといい、バインダーを使用すると草刈り機より4倍ほど、手で刈り取るより10倍ほどの速さで作業が行える見込みという。
 丹波市合併を機に市の新たな特産とするため黒ごまを栽培して12年目となる同組合。今年度からはJA丹波ひかみの出資法人「アグリサポートたんば」に委託し、組合員58人7・8㌶のうち、20人2・2㌶で畝立て、マルチ張り、播種を同時に行う機械を導入して増産を進めている。
 バインダーを使うことで省力化は期待できるものの、機械の流通量が少ないことや費用がかかるため、今後の導入は組合内で検討するという。
 国内消費量の99・9%が海外産の中、無農薬・無化学肥料の「丹波黒ごま」は高い評価を得ているものの、出荷量が追い付かず、出荷先からは、「幻」と呼ばれるほど。芦田組合長は、「安定供給を図り、ブランドを高めるためには増産が必要。機械化して作業を楽にすることで、さらなる栽培面積の拡大を図りたい」と話していた。

森0924丹波市黒ごま
(写真)バインダーを使った刈り取りと結束作業を行う組合員ら=氷上町上新庄で