丹波栗「マイスター」に 丹波市第1号 振興会の河村会長 「知識、技術伝えたい」

丹波市くり振興会長で、丹波栗の栽培技術の普及とブランド化に努めている河村修治さん(66)=山南町奥野々=がこのほど、財団法人・日本特産農産物協会から「地域農産物マイスター」に認定された。丹波市では河村さんが第1号。クリ栽培における「師匠」の称号を得た河村さんは、「責任も感じるが、自分が持つ知識、技術はどんどん伝えていきたい」と話している。

 河村さんは、父の跡を継いで1990年に就農。農業改良普及センターなどから指導を受けたり、先進地を視察しながら栽培技術や省力化に向けた知識を吸収していった。現在は約1㌶、450本を栽培している。
 近年、丹波栗の栽培が盛んになり、メディアで紹介され始めたこともあり、剪定講習会の講師に招かれたり、個人的に相談を受けることも増えたという。
 一方、東京で行われた今回のマイスター認定式でスピーチした際、会場にいる人に丹波栗の認知度を問うてみたところ、「知っていると手をあげた人は6割ほど。『これから伸びる分野だと思うか』とも聞いてみたが、肯定したのは3割ほど。残念な結果だったが、全国的にはまだまだ認知度と地位を高めていかないとと奮起した」と笑う。
 クリ生産者が高齢化している現状を見て、楽に剪定ができる「低樹高栽培」の技術を研究中。一般的には樹高3・5㍍が最適とされているが、「さらにコンパクトにすれば、脚立に乗る必要がなく、足を踏み外す危険性もなくなる。手入れしやすい分、数を増やせば収量も維持できる」と考えている。
 「クリは、ブドウやリンゴと比べればマイナー。だからこそ農薬や道具、技術を生産者自身で考えていくことが大事」と話している。
【丹波新聞】

丹波栗栽培における「地域農産物マイスター」の認定証を手にする河村さん=柏原町石戸で

丹波栗栽培における「地域農産物マイスター」の認定証を手にする河村さん=柏原町石戸で