女性栗せん定士に 氷上町油利の 山本浩子さん 市内5年ぶり3人目 「栽培の楽しさ伝えたい」

 (写真)丹波市3人目の女性栗剪定士の認定を受けた山本さん=氷上町油利で

(写真)丹波市3人目の女性栗剪定士の認定を受けた山本さん=氷上町油利で

 氷上町油利の山本浩子さん(50)が、丹波市内で5年ぶり3人目の女性栗剪定士の認定を受けた。今年度から従来の実技に加え、ペーパー試験も行われた中での合格。「そんなにしんどい作業ではないので、女性でも十分できる。もっと技術を磨き、多くの人に栗栽培の楽しさを伝えたい」と話し、栗に関心のある女性グループを立ち上げようと声かけを始めている。
 「ヒロちゃん栗園」の屋号で、嫁ぎ先の父が植えて20年になる自宅前の約45㌃の栗園を管理している。長く放置されたせいで園は荒れ、7年前に夫に促されて栗を拾った時は小粒で、木も弱っていた。翌年はさらに貧相になっていた。
 そんな時、青垣の女性2人が丹波市初の女性栗剪定士になった記事を丹波新聞で目にし、「これだ」と思い立ち、県丹波農業改良普及センターに講座受講を申し込んだ。年に2度、県立農林水産技術総合センター(加西市)に通ったほか、普及センターやJA丹波ひかみの講座を受講。丹波市栗振興会の先輩たちのほ場を見学し研鑽を重ね5年かかって認定を受けた。「今年から筆記試験があり、『去年のうちに合格しておけば』と悔やんだが、知識は身に付いた」と、長かった道のりを振り返る。
 園は、4年前にカットバック(大規模剪定)してもらいよみがえりつつある。虫が入るなど弱った木は伐採し、新しい苗木を植えている。昨年は丹波栗品評会で初めて入賞。「丹波県民局長賞」を獲得した。皮むき機を購入し、1次加工品の販売にも取り組んでいる。今年は選果機を購入し、秋には直売所を設ける。
 「どう木を形づくっていくかを考えたり、病気にならないか心配したり、栄養をあげたり、子育てをしているような感覚」という山本さん。「3・5㍍に樹高を抑えるので、高枝切りばさみを使って女性の力でも作業ができる。今40代の人が植えたら、子育てが落ち着き、時間にゆとりができる10年後にいい栗が収穫できる。女性で栗を栽培する人が出てきたり、女性栗剪定士が1人でも増えるきっかけになれるよう、がんばっていきたい」と抱負を話した。
 女性グループの問い合わせは山本さん(0795・82・0184)。
 

記事提供:丹波新聞