今と先人の丹波布展 技術保存会 22・23日、篠山河原町で 知られざる織り手の作品も

展示される足立きよ子さんの作品を手にする娘の西山さん(左)と協会の植木さん=柏原町柏原で

展示される足立きよ子さんの作品を手にする娘の西山さん(左)と協会の植木さん=柏原町柏原で

丹波布の織り手有志でつくる「丹波布技術保存会技術者協会」が22、23の両日、鳳凰会館(篠山市河原町)で、「丹波布秋展」を開く。同布技術認定者15人の反物と小物を展示販売するほか、同布第一人者の故足立康子さん、足立きよ子さん(94)=青垣町杉谷=の先人2人の作品を展示する。きよ子さんの作品はこれまでほとんど展示されたことがなく、貴重な機会になる。
 きよ子さん宅は代々、「紺屋」(こうや)の屋号で呼ばれる染物屋を営んでおり、昭和30年(1955)に丹波布技術保存会ができる以前から、自宅で母のちずゑさん(故人)と反物を織っていた。康子さんは、同町佐治の「綿繰り屋」の嫁で、親どうしが商売上付き合いがあり、丹波布の復興・再現にちずゑさんが携わった。
 きよ子さんの娘で元小学校長の西山かすみさん(70)=柏原町柏原=によると、きよ子さんは、10年ほど前まで作品を作り続けていたという。表舞台にほとんど出ず、口コミで依頼された反物を織っていたそうで、西山さんは「生計を立てるでもなく、趣味で織っていた」と話す。
 展示されるきよ子さんの作品は、西山さんに借りたもの。座布団、テーブルセンター、バッグ、男物の着物2点などを展示する。このうち着物の縦糸は、昭和40年代にちずゑさんが紡ぎ、きよ子さんが織り、仕立て、西山さんの夫春男さん(故人)に贈ったもの。同協会会員の一人、植木展子さん(61)=柏原町北中=は「太い糸が丹波布と思っていたが、とても細く紡いだものがあり、色んなやり方があったんだと分かった。世間に出ていないすごい作品」と喜んでいる。
 丹波布第一人者、康子さんの作品は反物2本と着物1点を展示する。同会員は250点ほどを出展する。
 丹波布を使い、手縫いでティッシュなどが入る小物入れを作る体験講座の参加者を募っている。両日午前10時から。篠山の人気店の弁当付きで3600円。前日までに要予約。問い合わせ、申し込みは同協会(090・6435・9625)。

記事提供:丹波新聞