体験糧にバジル茶で起業 氷上の「小林屋」 無農薬40㌃自家栽培 小林友美代表 自身の体調不良改善

収穫を迎えたバジル畑で商品化したバジル茶を手にする小林友美代表=氷上町下新庄で

収穫を迎えたバジル畑で商品化したバジル茶を手にする小林友美代表=氷上町下新庄で

 シソ科の植物でイタリア料理に使われることが多いハーブ「バジル」をお茶に加工、「バジル茶」として「丹波小林屋」(氷上町下新庄、小林友美代表、0795・71・1201)が展開している。小林代表(41)が自身の体調不良を改善してくれたバジルをお茶として商品化、起業した。バジルは無農薬の自家栽培。「広く飲んでもらい、海外にも出していきたい」と夢を描いている。
 下新庄出身で、18歳から阪神間で暮らしていた。いなかにいた時は異常がなかった皮膚のかゆみを伴う肌荒れにさいなまれた。2006年に帰郷、07年、民間療法をいろいろ試す中で、以前から好きだったバジルに行き着いた。バジルの葉100%のハーブティーに加工し、4カ月ほど飲み続けたところ症状が改善、友人たちにも喜ばれた。
 2010年から少量ずつ製造を始めた。一昨年、毎日飲み続けてもらおうと玄米を加えてより飲みやすくし、扱いやすいティーバックの「バジル茶」に改良。昨年、個人事業主の申請をした。
 かつて外国では薬としても考えられていたバジルは抗酸化作用があるベータカロテンを豊富に含むほか、ビタミンK、ビタミンBなども含む。40㌃を栽培しており、スイートバジルを中心に、より健康に良い成分を豊富に含むホーリーバジルも育てている。無農薬で肥料は鶏糞、油かすの有機物を与えている。
 お茶をつくる際には、自家消費用の緑茶を作っていた祖母の製法を参考に、茶葉の切り方などを改良。農産物直売所、道の駅を中心に丹波、但馬、神戸、京都、大阪の26店舗で販売中。インターネットサイトで通信販売している。
 栽培、加工、対面での試飲販売、ウェブの管理、発送とあらゆることを手がける小林代表は、「体調が悪かった時は考えられもしなかった起業が、バジルに行き着いたことでできた。お客さんからのうれしい声が励み。他の植物やサプリメントも研究し、いいものを作って海外にも出していきたい」と微笑んだ。

記事提供:丹波新聞