小豆の小さな豆知識♪「あずきはなぜ『小豆』と書くのか?」

丹波大納言小豆のさやが育ってくる季節になりました。

 お赤飯やおぜんざいはもちろん、古くは枕やお手玉の中に入れられていたり、最近では小豆のアイマスクも人気になるなど、日本人の生活になじみ深い小豆。今回から何度かに分けて、小豆の豆知識を掲載していきます。

IMG_5619-580x387

・なぜ「小豆」とかいて「あずき」と読むのか

大豆がだいずなのは、何となく察するけど、小豆が「アズキ」なのはなぜ?と疑問を持ったことはありませんか?

なぜアズキはアズキという名前なのか、そしてこの漢字を書くのか。

古くはなんと、紀元前にさかのぼります。

紀元前の時代は、小豆は「荅(とう)」と呼ばれていたと魏の時代の辞書「廣雅」に記述されています。

荅は、草が合わさるという字形ですが、草が合わさったさや豆を表しています。小豆もさや豆の1つとして荅と呼ばれていたようです。

荅(とう)が同音の豆(とう)に転訛して、大豆(だいず)より小さいから小豆(しょうず)となったそうです。

 

この小豆(しょうず)が日本であずきと呼ばれるようになった期限は、平安時代。

小豆は平安時代の「本草和名」には阿加阿岐(アカアツキ)という名で記述され、江戸時代には阿豆岐(アズキ)、阿加阿豆岐(アカアズキ)と呼ばれています。「赤い豆」という意味ですね。

 

また、アズ・アヅは「地名用語語源辞典」によると、「崖崩れ」或いは「崩れやすい所」の意味で、他の豆に比べ柔らかく、煮崩れしやすいことからアズキという名がついたとの説もあります。

 

・小豆は煮崩れしやすい?

上のように、煮崩れしやすいことから「アズキ」と名付けられたという説も出ている小豆ですが、小豆にも煮崩れしにくい品種があることをご存知ですか?

煮崩れしにくい小豆、それがいわゆる「大納言小豆」なのです。

大納言は、切腹の習慣が無い公卿の官位です。煮ても、豆が割れることなく外側の皮が破れないその姿を、大納言になぞらえ「大納言小豆」という名前が付けられたといわれています。

通常の小豆が煮崩れしやすく、こしあんなどに向いているのに比べ、大納言小豆は、外側の皮がしっかりしているため粒あんに向いています。

特に丹波の大納言小豆は外側の皮がしっかりしているのにもかかわらず、煮ることで柔らかくなり、食べても皮が口の中に残らない、と評されています。

 

次回は、「小豆と魔除け」「女性に嬉しい小豆の成分」などについてお伝えいたします。