小豆栽培楽に 器具考案 車で〝は種、中耕、防除〟 青垣町森の 足立篤夫さん 中古部品組み合わす

考案した防除ユニットを取り付けた田植え機に乗る足立さん。写真左下が「中耕培土ユニット」、右下が「は種ユニット」=青垣町森で

考案した防除ユニットを取り付けた田植え機に乗る足立さん。写真左下が「中耕培土ユニット」、右下が「は種ユニット」=青垣町森で

省力化により丹波大納言小豆の栽培面積を増やし、多収につなげようと、青垣町森の農業、足立篤夫さん(67)が、トラクターや田植え機に取り付ける省力化器具をこしらえた。既成部品の組み合わせを考え、改造も。は種、中耕培土、防除の各作業を「農耕車に乗ったまま」行えるのがポイント。目指すは「スニーカーをはいたままでできる農業」だ。
作ったのは3つ。施肥、うね立て、は種、除草剤散布が1度にできる「は種ユニット」、大豆用の中古の中耕ローターの中央に「げんごめ」と呼ばれる培土機を取り付け、左右の培土板にトラクターのツメを付けた「中耕培土ユニット」、1度に5つのうねの防除ができ、丈によってブームスプレーヤーの高さを調節できる「防除ユニット」。「は種」と「中耕」はトラクターに、「防除」は田植え機にそれぞれ取り付ける。
かねてから省力化栽培ができないかと考えていた足立さん。以前、篠山市で見た黒大豆のは種機を参考に小豆用を作った。薬剤、肥料の補給など全ての作業を1人で行い、1日に1㌶は種ができ、昨年度初めて使ったところ、ほぼ100%発芽と大成功したという。成功を見ていた近所の2人から、今年のは種を頼まれている。
さらに省力化をと、中耕ユニットも考えた。谷と谷の間隔1・4㍍で2条植えとすることから、中耕板の中央に培土機を取り付けトラクターで引くことで、培土板と培土機の双方から土寄せ、除草ができるように工夫した。
「防除」は、8条植えの田植え機を使うのがミソ。「谷をちょうどまたいでくれる」と言い、薬剤を噴霧するブームスプレイヤーは小豆の成長に合わせ、油圧で高さが調整できるようにした。
トラクターを除き、田植え機の代金を含む3つの装置の部品代と溶接などの加工賃は計50万円ほどという。稲畑どろんこ会(氷上町)から譲り受けたブームスプレイヤー以外は、インターネットで中古品を見つけた。
「部品を探すのもおもしろいし、それでうまくいくと余計におもしろい」と笑い、「みんなで情報を出し合い、楽しく、多収穫をめざしたい」と話した。は種ユニットは7月10日過ぎ、他の2つは8月下旬から使い始める。