第15回丹波大納言小豆品評会(主催・丹波ひかみ農業協同組合) ~より高品質で美しい小豆をめざして~

昨年十月中旬から収穫が始まった、丹波大納言小豆。
同一品種の丹波大納言小豆ですが、栽培方法や場所によって品質、収量に差が出てきます。

コンクールに出品された小豆。黒トレイに入れられ並べられています

コンクールに出品された小豆。黒トレイに入れられ並べられています

今回は、そんな丹波大納言小豆の品評会・審査会場へお邪魔しました。特に見た目が美しく品質も高い、選り抜きの小豆がここで選ばれるというわけです。

以下のような、審査基準があります。
まず、丹波市産の小豆であり、その特徴がよく出ていること。
粒が大きく、色調に深い赤みがかかっていること。
形が角ばっていて、俵型であること。
粒の大きさが揃っていること。
病害虫の被害が少ないこと。
水分が17パーセント以下であること。

まず「粒が大きいこと」とありながら、なおかつ「粒が揃っていること」とある審査基準。とびきり大きい粒と小さい粒があるものよりも、大きさのそろったものの方が高評価です。
これは、小豆が食される際「炊かれる」ことを見越してのこと。小豆を炊くときに、すべての小豆が同じ炊き具合になることが、小豆の美味しさを引き出す大きなポイントになります。だから粒のそろったの小豆は高評価となるのです。

深い赤みであること、そして角ばっていること。
こちらは丹波大納言小豆の大きな2つの特徴です。
粒の色は薄い赤色ではなく、深く濃い独特の赤い色。
そして形は少し角ばった俵型。幅の広さと安定性があるので、縦に積み上げることもできるほどです。

この丹波大納言小豆ならではの特徴をそのままに、上手に出すことのできている小豆が品評会では上位に選ばれやすい小豆だといえます。

小豆を手に取り、形と色を吟味しています

小豆を手に取り、形と色を吟味しています

審査は、農業改良普及センターやJA職員からなる審査員一人ひとりが1点1点丁寧に観察し、より審査基準に適していると思われるものを選んでいきます。

抽出された小豆には、たくさんの付箋が貼られています

抽出された小豆には、たくさんの付箋が貼られています

次に、選ばれた小豆について、重量と水分を量ります。
専用の道具を使って小豆を100粒ずつとりわけて、重さを量ります。また機械で水分を測定し、審査基準を満たしているかどうかが判断されます。

小豆を取り分ける道具。この道具のくぼみ一つ一つに小豆が入るとちょうど100粒になります。

小豆を取り分ける道具。この道具のくぼみ一つ一つに小豆が入るとちょうど100粒になります。

 

水分を測定する機械。上部に小豆を入れます。

水分を測定する機械。上部に小豆を入れます。

このようにして120点を超える小豆の中から10点以下に絞り込みます。、そこから全員で。「色はどうか、大きさはどうか、粒のそろい具合はどうか。」と入賞にふさわしい小豆を選んでいきます。黒のトレイから白のトレイに移し替えたり、様々な角度から眺めたりすることで公正に審議を重ねていきます。

水分量、重量が付箋に記載されます。これも審査の基準になります

水分量、重量が付箋に記載されます。これも審査の基準になります

 

上位の小豆だけをえりすぐり、真剣に討議を重ねる審査員の方々

上位の小豆だけをえりすぐり、真剣に討議を重ねる審査員の方々

こうして選ばれた上位5点の小豆には、兵庫県知事賞、丹波農業改良普及センター所長賞、丹波市長賞、丹波ひかみ農業協同組合長賞、全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞が贈られ、その生産者は2月7日のJA丹波ひかみ農業振興大会にて表彰されます。

見事入賞した5種の丹波大納言小豆

見事入賞した5点の丹波大納言小豆

このように表彰されることが、生産者の方にとってうれしい励みとなり、今後もより品質の高い小豆を作ろうというモチベーションにもつながっていくことでしょう。
「昨年度や今年度は悪天候のため、このような農産物にはあまり良い環境とは言えなかった。それでもこうして高品質なものを作り続けるというのは、生産者の方の腕と努力ですね。素晴らしいことです」
時に切磋琢磨をし、育てたものが評価される。そのことで生産者の方とともに「丹波大納言小豆」のブランド品質を高めていくことにつなげていきたい。審査会場での真剣な討議の姿に、そんな思いが込められていました。

丹波県民局丹波農業改良普及センターのお二人。

丹波県民局丹波農業改良普及センターのお二人。

品評会審査委員長の秋山隆所長(右)と、高橋寛之さんにお話を伺いました。