目指すは農家食堂!平飼い卵の芦田ポートリー、 6次産業化にさらなる意欲

丹波市氷上町にて、広々とした芝生の上に鶏たちが集う、かつての農家で行われていた「庭先たまご」を髣髴とさせる風景があります。

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このように、平たい地面に放して飼われる養鶏方法を「平飼い」といい、ストレスなく育った鶏が産む卵は良質の、安心安全の卵になります。

「農・森・人」編集部は2015年にもこちらの卵農家「芦田ポートリー」さんを訪れています。

http://magocoro.tamba.sc/ashidapoultry/

当時の芦田ポートリーは、2014年8月の豪雨災害から復興の真っ最中。鶏舎を立て直す傍らで6次産業化への取り組みに勤しんでいました。それから2年が経ち、今の芦田ポートリーは、800羽~の鶏たちを育てながら、卵の加工販売にさらに尽力されています。

「夢は大きく目指せ農家食堂。自給自足の延長で、自分のところにある原材料を使って作る惣菜に力を入れています」と語る芦田社長。現在丹波市の各種イベントで人気を博しているだし巻き卵は、卵を産まなくなった「ひね鶏」のそぼろ入りでボリュームたっぷり。大阪から丹波にIターン、芦田ポートリーに就職して3年の関美絵子さんによると、このだし巻きが生まれたのは、社員の声からだったとのこと。

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「始めは社長の作ったまかない飯でした。『うちの卵はこうやって食べたらうまいよ』『ひね鶏も、しょうがで甘辛く炊いたらうまいよ』って。そのそぼろがあまりに美味しいから、『これ、卵でまいたら絶対美味しいですよ』っていう話になり……」

※卵を産まなくなった鶏の肉のこと。若鶏に比べて、筋肉がしまっていて、地のように歯ごたえがあります。 噛めば噛むほど、うまみの出てくる肉ですが、廃鶏になることがおおいのでので、なかなか出回っていません。

卵はもちろん、中のそぼろも自給自足の延長線上。緻密に作りこまれた商品でなく、社長自身が「これうまいよ」と言いながら作って出してくれるその雰囲気が、「とても卵農家らしい」と感じた関さんは、商品名もストレートに「社長のだし巻きたまご」と命名。

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「社長のキャラがとてもいいので、その社長がプロデュースしただし巻きですよっていうメッセージも乗せて」

社内からも地域の若い人たちからも慕われる芦田社長。都会からやってきた関さんにとって、芦田社長が当たり前に語る「養鶏」についてはすべて新鮮で「面白い」と感じることでした。かつての関さんと同じように、卵について知っているようで知らない人たちに「伝える」こともまた、関さんが大切にしていることの一つです。

 

お惣菜としてもう一つ野外イベント等で人気なのが、煮卵。はじめは茹で加減、黄身の固さの調整が難しかったそうですが、社長が研究に研究を重ねた結果、今のとろっとした絶妙な半熟を保つことに成功。社長オリジナルの漬け汁に3日程度漬け込むことで甘辛く濃厚な美味しさが際立ちます。

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こちらの煮卵の名前ももちろん、「社長の煮たまご」。白身にもしっかりと味がしみ込み、まかないとしてもイベント内でも大人気の逸品です。

 

2年前の記事でも触れているプリンですが、こちらは平成24年ごろから開発を始めました。卵を使って新しい美味しさをと考えたときに、6次産業化として初めに手掛けたのがプリンの製造でした。お口でとろりとほどける感触が魅力の「なめらかプリン」。なめらかな食感を打ち出したプリンは多く販売されていますが、ほとんどのものに生クリームが使用されています。ですが、芦田ポートリーの「なめらかプリン」は生クリーム不使用、平飼いの自家製卵に、地元丹波乳業のノンホモ低温殺菌牛乳を使用しています。

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ノンホモとは、均質化(ホモジナイズ)をしていないという意味。市販されている牛乳の多くは乳脂肪中の脂肪球を細かく砕き、 安定した状態にしていますが、ノンホモ牛乳はそれを行わなわない原乳そのままに近い状態です。また低温殺菌は、63度で30分間加熱殺菌する方法です。一般的に牛乳は120~130度で2~3秒殺菌する高温殺菌という方法がとられていますが、低温殺菌はタンパク質の変性を防ぎ、牛乳そのままの味わいを残しています。

つまりノンホモ低温殺菌牛乳は搾りたての原乳に一番近い味わいのもの。コクと自然な甘みがあるので、こだわって育てた卵との相性は抜群。プリン自体も低温でじっくりと焼き上げているので極限までタンパク質の変性を防いでいます。シンプルで優しい味わいなのにまろやかで濃厚な食感が魅力です。

こちらのプリンは芦田ポートリー内でも購入可能。日によって品薄のこともあるので、2日前までに予約していくのがおすすめ。また、各種イベントでも随時販売しています。

 

10月29日(日)、秋の味覚フェアにも芦田ポートリーさんはブース出店。記事内で紹介いたしました「社長のだし巻きたまご」、「社長の煮たまご」、「なめらかプリン」を販売予定。芦田社長をはじめとする芦田ポートリーさんの楽しい雰囲気に触れられる機会でもありますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。

 

Info

株式会社芦田ポートリー

〒669-3645
兵庫県丹波市氷上町鴨内967

TEL:0795-88-9800
FAX:0795-88-9801