生産・加工・販売を通して地域とつながる!
氷上高校生の想いと成長

2020年1月12日(日)、柏原の市街地で開催の丹(まごころ)の里・丹波市「味覚フェア」たんばルシェ2019冬。まごころと暖かさを感じる丹波のおもてなしをお楽しみください。農・森・人編集部では、冬ならではの丹波の魅力を伝えてくださるたんばルシェ出店者さんをピックアップしてご紹介しております。

 

実践を通して地域とつながる「兵庫県立氷上高等学校」

 

 

「開拓者精神」を校訓に掲げ、体験を通した実践的な教育を大切にする高等学校「兵庫県立氷上高等学校」の生徒たちも、たんばルシェに出店者として参加します。生徒たちは実践的な農業や畜産を学びながら、校内で栽培した農作物や加工品を自らが販売する「販売実習」にも精力的に関わっています。今年度は市内のショッピングセンターや道の駅丹波おばあちゃんの里、丹波市健康センターミルネなどで出店。「地元の高校生たちが頑張る姿に刺激を受ける」と、多くのお客様から支持されています。

 

お味噌、ジャム、シクラメンなど多彩な出店商品

 

 

広大な敷地には畑や果樹園、畜産場などがあり、生産された農作物を使った加工品も生徒自らの手で作られています。「氷上高みそ」はその中でも定番の人気商品。蓋に校章のシールが貼られたものは、氷上高等学校で栽培された黒大豆を原料としています。生徒たちが麹から丹精込めて手作りしたお味噌は、地元からも毎年待望される期待の品です。

 

営農科(2019年度からは生産ビジネス科)の生徒たちが育てたぶどうやキウイを、食品加工科(2019年度からは食品ビジネス科)の生徒たちがじっくり煮詰めて作ったジャムは、生産から加工まですべて丹波市産・氷上高校産。じっくり作物と向き合い続けてきた生徒たちのまごころの味をお届けします。

年末から冬の期間人気の季節の花「シクラメン」もまた、農作物や加工品と並んで生徒たちが丹精を込めて育てているものの一つです。冬も鮮やかで可憐な花を楽しみたいと、地元から遠方のお客様まで毎年氷上高校生が育てるシクラメンに出会えることを楽しみにしています。

(このシールが氷上高校シクラメンの目印です)

 

生産・販売に関わる生徒たちの思いと成長

生産や加工の現場に身近に触れ、また販売実習などで地域の消費者と触れ合ってきた生徒たちは、どのような思いで生産・販売に関わっているのでしょうか。生活科3年生の方たちにお話を伺いました。

(お話を伺った氷上高校生活科3年生。左から、大木寧々さん、近藤ひろなさん、冨村梨子さん、高辻知奈さん、榊原光さん)

 

「シクラメンが花をつけるまでに1年弱かかります。特に、鉢に給水テープを入れ、バランス良くポットから植え付けるのはとても難しく、大変な作業です」

広いハウスの中には所狭しとシクラメンが並びます。

「赤、白、ピンク、白の混ざったピンクなど、可愛い色の花があり、お好みの色が選べます。桃陵祭(文化祭)でシクラメンを購入した母から聞いたのですが、氷上高校のシクラメンは開花期間が長く、枯れても下から新しい花芽が出てくるので長く楽しめます」

先輩の代から何年も続いてきた販売実習は地域に根付き、3年生の彼女たちも出店を通して多くの出会いや経験を積み重ねてきました。

「販売開始した瞬間にたくさんのお客様が集まってこられて、氷上高校の出店を楽しみにされている様子がわかり、とても嬉しい気持ちになりました」

「自分たちや仲間が作ったものを喜んで買っていかれたり、『ありがとう』とお声をかけてくださることがとても励みになりました」

地域とのつながりを大切に育み、次の世代に引き継ごうとする彼女たち。卒業を目前に控え、自分の夢を叶えるためにそれぞれの道へと歩み始めています。

 

(生産ビジネス科 松井信彦先生)

 

生徒たちが成長する姿を間近に見てこられた先生は、出店を通じての生徒たちの変化をこう語ります。

「消費者の方に自分たちの思いを伝えたり、その場で初めて出会った人と商品について話をしたりすることで、自分の気持ちを人に伝えるという力がついたと感じています。今後の進路は様々ですが、どの場面で活躍するにしても、実際に地域の人たちとふれあい学んだ経験は生きてくると実感しています」

 

(生産ビジネス科 1年生 荻野志愛理さん)

今回のたんばルシェでは、生産ビジネス科の1年生・荻野志愛理さんたちが販売を担当します。

「食物の生産に関わる仕事がしたいと思って、氷上高校に入学しました。はじめは農作業の大変さや、畜産の動物の大きさなど、驚くことがいっぱいでした」

今回出店・販売は初めてという荻野さん。

「どうなるのかなという不安はありますが、先輩たちが作られてきた食べ物のや草花の品質の良さを、来ていただいた方に知って頂けるようにがんばります」と、たんばルシェへの意気込みを語ってくださいました。

 

丹波市の高校生が熱心に取り組んできた商品の数々。「たんばルシェ」では氷上高校生の頑張りを楽しみにしている近隣の方はもちろん、遠方からお越しのお客様にも丹波市の高校生の思いとパワーを感じられる場となるよう、期待が膨らみます。