「しんぺ~農園」代表 渡部 真平さん わたなべ しんぺい (丹波市春日町小多利)

年100種の野菜を露地栽培

 「しんぺ~農園」の屋号で、丹波市市島町と春日町の計1・5㌶で年間100種ほどの野菜を露地栽培している。ナス科の「ガーデンハックルベリー」、長さ3㌢ほどの「マイクロキュウリ」など、同市では栽培が珍しい作物も多く育てている一方で、ナシ園の運営や養蜂に取り組むなど幅広く展開している。
 神戸市出身。大学3回生で就職活動を始めるにあたり、一般企業で働く自身の姿がイメージできなかったという。生きていく上で「武器」になるものをと、1週間の農業研修に参加したことがきっかけとなり、農業を生業にする決意をした。
 淡路島などで栽培の「いろは」を学び独立。実家が市島町の野菜生産者グループから有機野菜を購入していた縁で、同町には農業体験や収穫祭などで訪れていたことや、若い農家が多いことから、同町を就農先に選んだ。
 前山地区でスタートを切ったものの、「初めは獣との戦いでした」と言い、度重なる獣害に苦しめられた。ようやく軌道に乗りかけた矢先、2014年の丹波市豪雨災害で自宅、農地ともに被災。途方に暮れたが、知人から救いの手が差し伸べられ、同町吉見地区に住まいを借りた上で再び「0」から出発。2年前に春日町に移った。
 和洋中の各飲食店や結婚式場など、取引先が多岐にわたることから、珍しい作物の栽培にも力を入れる。「近所の人から『この野菜は何や』と尋ねられることもありますよ」と笑う。
 自身で栽培計画を立て、育成方法を決めるなど、“自由”な面が農業の魅力という。「何年やっても、収穫までたどり着いた達成感は代えがたいものがありますね」。35歳。


記事提供:丹波新聞