子どもと一緒に気軽に来れるランチスペースを!
農家民宿おかだ 岡田美穂さんの新たな挑戦

丹波市氷上町新郷にある、「農家民宿おかだ」。女性農業士が作るおもてなしのメニューや、農業体験・ピザ焼き体験など農村ならではの体験ができると人気のお宿です。ここで女将を務める岡田かよ子さんの三女であり、3年前から「農家民宿おかだ」のドルチェやコースランチを担当する調理師・岡田美穂さんが2020年に向けての新たなチャレンジへと一歩を踏み出しました。

 

西宮から丹波市に孫ターン、農業の道へ

(「農家民宿おかだ」入り口)

現在「農家民宿おかだ」がある場所は、美穂さんの母親・かよ子さんの実家でした。美穂さんは西宮市で生まれ、千葉県や大阪府への転居を経てまた西宮市に。幼い頃の生活拠点はいずれも都会でしたが、長期休みには「おじいちゃん・おばあちゃんの家」であるこの場所で自然のある暮らしを楽しみました。

「祖父の畑の収穫に連れて行ってもらったり、見様見真似でわらぞうりを作ったり。お手伝いというより遊びの延長でしたが、いろんなことを教えてもらいました。その頃から『ここ(丹波)に住まないか』と祖父に言われていましたが、全くそのつもりはありませんでした」


(岡田美穂さん)

 

母親のかよ子さんは美穂さんたち3姉妹を育てる際、食事やおやつもすべて手作りのものをと心がけていました。その環境で育ったからか、美穂さんは幼い頃から食に興味をもち、料理やお菓子作りを趣味として楽しむようになりました。

調理師学校を卒業しパティシエとしてホテルやカフェで活躍。そして2016年に丹波市への移住を決意しました。

「その頃には母もこちらにUターンしていて、農家民宿おかだの女将として活動していました。私も母に教わりながら、農業に携わるようになったんです」

 

初めての農業、人とのつながりの大切さを感じて

農業についての高い志があったわけではなく、自分が畑に入ることは想像もできなかったと語る美穂さん。始めは知り合いもできず、覚悟していたとおり農業は大変で、女性として農業に携わる中で自分の体力のなさに愕然とすることもあるなど苦労続きでした。

「一年くらい経つと、少しずつ一人でイベントに参加できるようになり、知り合いもできて、同じように農業を頑張っている方たちと仲良くなったり会話したりできるようになりました。畑の状態について『大変やなぁ』と分かちあえる人達がいることが大きな支えになっていると感じます」

最近では市内の女性農業者21人で結成された「丹波根っこの会」に入り、研修会や情報交換なども活発に行うように。

「農業について何も知らなかった私でも、周りの人に助けてもらいながら農業が続けられています。今後も、自分が好きな作物、自分が育て続けていける作物を大切に育てていきます」と美穂さんは農業についての今後の展望を語ります。そして、調理師としても「自分の好きなこと、したいこと」を形にし始めました。

 

新たな挑戦、カフェレストランのオープン


(改装中の、宿舎横の納屋)

 

2019年10月現在「農家民宿おかだ」宿舎横の納屋の改装が始まっています。ここが素敵なカフェレストランとして、2020年にオープン予定です。旬の野菜を入れたボリューム満点の日替わりキッシュをメインにしたワンプレートランチを中心に提供。

 


(提供予定のキッシュランチのイメージ)

 

使用する野菜は自家製のとれたてで、除草剤や農薬を使用していないものばかり。育てている野菜はイタリア野菜も多く、新しい野菜との出会いが一つのお皿にギュッと収められています。

「昼夜の寒暖差が大きい丹波の気候はイタリアの気候に似ていて、イタリア野菜の栽培に向いています。いい香りのする野菜やハーブ、シンプルに調理するだけで引き立つ野菜の美味しさを感じていただきたいです」と、美穂さんは意気込みを語ります。

「私は農業をしながら子育てをしており、子ども中心の生活なので、子育て中の方が子どもと一緒に気軽に来れるスペースになれば良いなって思っています。ブルーベリーの木も育て始めたので、3年後にはブルーベリー狩りも楽しめるようになります」。

好きなこと、したいことをただ考えているだけではいつまでも始まらない。そう気づいて一歩を踏み出した美穂さん。農業にも携わりながら、作ること、体験すること、楽しむことが出来るスペースのオープンへ向けて充実した日々を送っています。

 

お問合せ先

農家民宿 おかだ

所在地:669-3571丹波市氷上町新郷1339

電話:0795-82-5058 / 090-5246-5081