里山管理は市民の手で!
丹波でチェーンソー合宿講習開催。
今、丹波をはじめ多くの中山間地域で課題になっている「里山整備」。
「里山」とは、実は「山」をさすのではなく「町」と「山」の間にある自然一体のことを指すようです。
つまり里山は、昔から人々が暮らしを成り立たせる為に手を入れて来た、「人の暮らしと供にある自然一帯」のこと。
料理をつくったりお風呂を湧かしたりする為の薪、家を建てるための木材をいただく換わりに、感謝を込めて整える。これまで私たちは里山から暮らしにたくさんの恩恵を受けてきましたが、それは人と里山の共存関係が成り立っていたからこそ。
今は、技術の進歩やエネルギー供給システムの大規模化により、人と里山の関係が疎遠になってきています。そんな疎遠化する過程において人々の里山に対する人の考えは変わり、今では里山は「負の資産」とさえ言われるようになってしまいました。
里山はまるで赤ちゃんのようで、感謝を込めて手をかければきちんと応えてくれますが、ネグレクト状態になると、時として土砂災害などの大惨事を引き起こします。また、シカやイノシシなどが畑を荒らしてしまう「獣害問題」も、実は里山の整備の不十分さに原因があります。
さて!そんな課題がありますが、まずは楽しく取り組みましょう!
ということでその一歩になるのが、このNPO法人丹波グリーンパートナーが主催する「チェーンソー合宿講習」。林業従事者でなくても、整備に携われる人を増やそうという取り組みの一環です。
チェーンソー自体は免許がなくても使えますが、
「お仕事として」チェーンソーを使う場合はきちんとした公的免許が必要です。
この合宿は1泊2日でその免許までゲットできてしまうという、
林業の世界に一歩踏み出す為のとても良い機会です。

檜は杉と違って枝がしっかりとしている分、掛かり木(伐倒する際に他の木にかかってしまうこと)になりやすい。掛かり木になってしまったら、ロープやレバーをつかって伐倒させます。実は事故が起こりやすいのはこの作業。

※初心者の切り方※「受け口」と「追い口」の間にあるのが「つる」と呼ばれる、いわゆるドアの蝶番として機能する部分。これをしっかり残して伐倒することで、木が予測通りの方向に倒れ、次に続く作業がしやすくなる。
この丹波でのチェーンソー合宿、実は実際に練習で木を切ることができる数少ない貴重な講習のようです!
全国からの参加者を受け入れていますが、もちろん「普段使っとるけど、そういえばしっかり勉強したことないな」という地元の方も大歓迎!
チェーンソー講習を受けたい!という方は、
ぜひ丹波市木の駅プロジェクトから情報をGETしてみてください♪
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丹波市木の駅プロジェクト http://kinoeki.grenpa.org/
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