「小鼓」とは違ったお酒 西山酒造場 105年ぶり新ブランド 「倭(やまと)丹波」米出身社員ら開発

 創業170年を迎える西山酒造場(市島町中竹田、西山周三社長)が、新元号になった1日、「小鼓」に続く新ブランド「倭丹波」を立ち上げた。同社の新たなブランド展開は105年ぶり。アメリカ出身の社員、ケリー・カミンスキーさん(28)がメーンとなって「倭丹波」ブランドの2商品を開発。「小鼓とは違うお酒」をテーマにしており、ケリーさんは「『こんなお酒が造りたい』と思い描いていたものが、その通りに表現できた自信作です」と話している。

 第2ブランドの位置づけ。兵庫北錦を使い、フルーティーな香りの純米大吟醸酒「山波」と、五百万石を使用し、すっきりとした酸味が特徴の純米大吟醸酒「叢林」を販売。ブランド名、商品名、ラベルデザインのいずれも、同社のトータルデザインを手掛ける芸術家、綿貫宏介さん(神戸市)が考案した。
 伝統を引き継ぐとともに、新しい展開に挑戦しようと、数年前から第2ブランド立ち上げを検討。酒造りに新しい視点を取り入れるべく、ケリーさんに白羽の矢が立った。普段は営業をメーンにしているが、製造企画にも携わっていることから抜擢された。
 ケリーさんは昨年末から、杜氏の八島公玲さんとタッグを組み、酵母の選定を含む新商品開発の一切を任された。ケリーさんによると、2商品ともに同社ではこれまで使用したことがない酵母を使っており、酒米との相性などを考慮しながら試行錯誤したという。
 ケリーさんは「でき上がりに感動した。海外輸出にも力を入れていきたい」と笑顔を見せた。
 今後も「倭丹波」ブランドで新商品を展開する計画という。2商品ともに720㍉㍑1944円(税込み)、一升瓶3456円(同)。問い合わせは、同社(0795・86・0331)。

(写真)105年ぶりの新ブランド「倭丹波」の立ち上げに携わったケリーさん=市島町中竹田で

記事提供:丹波新聞