「つる直し」省力化へ講習 ネット使って誘引 丹波山の芋 生産組合 「労力従来の5分の1」

丹波山の芋生産組合は、作業の負担が大きい「つる直し」の省力化を図るため、PPロープを張った支柱の上にエンドウ用のネットをかけ、つるをからませる栽培方法を普及させようと、5月24日、柏原町挙田と氷上町新郷のほ場で行われた現地講習会でその設置方法を紹介した。両ほ場で計50人の組合員が受講した。
ヤマノイモはつる同士がからまり、葉に光が当たる面積が狭くなるため、支柱を立ててPPロープを張ったのち、伸びたつるを満遍なく誘引する「つる直し」が必要になる。つる直しは6月中旬—7月の暑い時期に行われるため、高齢化する農家にとって栽培を断念する要因にもなっている。
丹波市のヤマノイモの主なつるの誘引方法は、畝を横から見て支柱が逆ハの字になるように設置し、PPロープで支柱同士を固定する。つるが出ると、支柱やPPロープにつるがからまる。その後、つるの“棚”が形成されるように、つる直しが必要になる。
同組合の大木庄藏組合長(氷上町新郷)が、つる直しの省力を考えていたところ、一昨年に三田市でネットを使った誘引方法を見学。つるの誘引がうまくいっていたが、支柱を垂直に立てていたため、強風で倒れる課題を聞いた。
丹波市では、すでに逆ハの字に支柱を立て、強風対策をしていたため、ネットを使う誘引法を導入。さらに、三田の場合はネットを2列になるよう張っていたため、よりつるがからまりやすく、省力化ができるよう、ドーム状にかぶせる方法を考案。昨年、大木組合長が逆ハの字の支柱にネットをドーム状に張った誘引法で栽培したところ、ほとんどつる直しの必要がなく、従来の5分の1の労力だったという。

(写真)支柱にネットを張る方法を熱心に見学する受講生たち=氷上町新郷で

 


(写真)大木組合長が昨季、ネット栽培を試行し、まんべんなく伸びたつる

記事提供:丹波新聞